京都・美山町の里山にたたずむアートリゾート「THYME(タイム)」で、西陣織の名門「龍村美術織物」とコラボした展覧会『温故知新~Creating new by weaving the past~』がスタート。
開催は2025年6月6日からで、動物や植物をモチーフにした織物約20点が展示されます。
愛犬と一緒に鑑賞できる、ちょっと特別なアート時間。美山の自然の中で、五感を開放して作品世界に浸ってみませんか?
西陣織が魅せる、時代を超えた美

今回の展覧会では、古代や中世の文様をもとに龍村美術織物が復元した裂地に加え、現代的な感性を加えた作品も並びます。
たとえば、唐代シルクロード由来の「西域猪頭文錦」では、愛らしい猪の顔がリズミカルに並び、遊び心を感じさせます。
「天平鳥襷文」は、奈良時代の美を今に蘇らせる文様で、鳥や花が繊細に織り込まれた逸品。
「ふしぎな一夜」は、英国のアーツ&クラフツ運動の流れを汲み、動物たちが森の中でひっそり佇む幻想的な風景が織り出されています。
伝統の技巧と現代の美意識が調和した作品たちは、美術館とはまた違った空間で、より身近に感じられるのが魅力です。
宿泊もカフェも。愛犬とのんびり過ごせる「THYME」

展覧会の会場となる「THYME」は、築100年を超える古民家をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設。
随所に飾られたアートは、オーナーの母が生前手がけた油彩やコラージュ作品で、まるでギャラリーに泊まっているかのような感覚が味わえます。

敷地内にはドッグランやカフェも併設されており、地元食材を使ったスイーツやランチも人気。
展覧会と同じく、動物をテーマにしたアート展示も季節ごとに行われており、訪れるたびに違った風景に出会えるのも嬉しいポイント。
開催概要
イベント名 | 裂地展「温故知新~Creating new by weaving the past~」 |
会場 | アート体験型リゾート施設「THYME(タイム)」 |
住所 | 京都府南丹市美山町島朴ノ木21 Google Map |
開催期間 | 第1期:2025年6月6日~8月31日 第2期:2025年9月5日~11月30日 |
開館時間 | 金・土・日:12:00~16:00 水・木は予約制(火曜休館) |
入場料 | 無料(カフェ利用または宿泊者対象) |
展示内容 | 龍村美術織物による裂地 約20点 |
主催 | THYME × 龍村美術織物 |
公式サイト | https://kyotothyme.com |
澄んだ空気、風に揺れる木々、どこか懐かしさを感じる古民家。
そこに現れるのは、時代を超えて織り継がれた美しい裂地の数々。
愛犬との旅先で、アートと出会うひととき。京都・美山の「THYME」で、そんな特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょう。