2022年9月17日、米原市にある伊吹薬草の里文化センターでは長浜青年会議所主催の『LINK UP FESTA2022』が開催されました。
“みんなでつくろう湖北のドキドキ”をコンセプトに、地元のショップや伊吹高校・伊香高校・長浜北高校などの学生たちも運営側に参加。
体験ブースが設けられていたり出店が並んだり、パフォーマンスが披露されるステージがあったりと、文化祭のようでもあり夏祭りのような、地元の方々で賑わう素敵なイベントとなっていました。
\全室レイクビューのセトレ取材レポ!/
『LINK UP FESTA2022』のイベント概要
一般社団法人長浜青年会議所が主催の特別夏祭りイベントが、伊吹山の麓の伊吹薬草の里文化センターで開催。
当日は11時スタートでしたが、始まりと同時に多くの人が訪れ、子どもから大人まで幅広い年齢の方々で賑わっていました。
日本の伝統文化の1つである盆踊りの衰退や、コロナによる夏祭りの中止が目に見えて多い現状で、湖北の推進事業として今回のイベントを考案したのだそう。
そんなイベントには、力になりたいと長浜のアウトドアクリエイターチーム『HikU』や、地元の学生さん(伊吹高校・伊香高校・長浜北高校)が実行委員会の一員として参加しました。
また、運営側の皆さんは「今年最後の夏祭りとして、他のイベントとはひと味違ったものにしたい」と至るところに工夫を凝らしていおられました。
以下では、他の夏祭りとは異なる『LINK UP FESTA2022』の見どころをご紹介します。
アウトドアキャンプをメインにした体験ブース
『LINK UP FESTA2022』にはワークショップなどの体験ブース・飲食物販などのマルシェブースがありました。
体験ブースのほうではテントやタープが立てられ、アウトドアキャンプの雰囲気を楽しめる仕様に。
それぞれの店頭では学生さんたちが一緒に店頭に立つといった、微笑ましい姿も見られました。
GNUによる漆塗り体験ワークショップ
漆を使った体験型のワークショップで、オリジナルのお箸に漆を塗るというものでした。
コンパクトに折りたためるようになっており、アウトドアグッズとしても使える代物です。
当日は全4部制となっており、キャンパーの方や子どもと一緒に体験を楽しむ親子の姿も。
あわせて行われていたGNUグッズの物販コーナーでは、夏祭りらしく浴衣を着た長浜北高校生さんがボランティアとして参加しておられました。
GO CAMP WOODWORKSによる薪割りと焚火体験
普段は中々することのできない薪割り・焚火体験ができるようになっていました。
参加者は、豪華景品が当たるガラポンくじを引くこともできる仕様に。
薪割りでは子どもも体験できるようにと斧を使わず、小さめのハンマーのようなもので割れるように工夫が施されていました。
また、焚火コーナーではパチパチと薪がはじける音が聞こえてくるので風流な雰囲気も感じられます。
キャンプ用のイスに腰かけて、のんびりとお祭りを楽しむ方もおられました。
ドリンクセット付きユキちゃんの限定キーホルダー製作体験
HikUのメンバーでもある前川さんと、オヤツヤ千さんがコラボをしている『ユキちゃんのチャレンジ・セット』も人気を集めていました。
体験内容はハイキングモンキーというオリジナルキャラクターの絵柄をモチーフに、プラ板キーホルダーを作れるというもの。
手軽に楽しめるので小さい子どもからの評判もよく、オヤツヤ千さんのドリンクやクッキーを手にして喜んでいる姿も見られました。
また、こちらでもGNUと同じように、長浜北高校や伊吹高校の学生さんがお手伝いとして参加し、前川さんたちと一緒に盛り上げておられたようです。
地元で注目されているショップが集まったLINKマルシェ
今回の『LINK UP FESTA2022』のマルシェでは21もの店舗が集いました。
近頃の夏祭りでは中々見かけることのできないショップの数が、当日は並んだのではないでしょうか。
バーガーやポテトなどのフード系、ドーナツやクレープなどのスイーツ系、コーヒーや紅茶など種類はさまざま。
出店タイプのところもあれば、キッチンカーで出店されているお店もありました。
どれも魅力的で目移りは回避できませんでしたね。
ラインナップとしては、ジビエ料理を扱う「Ima art + cafe」さんや浅煎りコーヒーが美味しい「ATARA COFFEE」さん、ビーガンフードを扱う「オーガニックキッチン」さんなどが出店。
今回のイベント限りのオリジナルメニューを扱うショップもあり、地元のファンからは普段楽しめない料理やドリンクが購入できると人気を集めていました。
湖北の学生が考えた魅力あふれるオリジナルメニューの販売も!
地元店舗の他に、湖北の学生たちも飲食系のマルシェを出店していました。
伊吹高校の皆さんは、長浜青年会議所の方と一緒に考案したというシチューパイやオリジナルパンを販売。
一年生のみの参加ということでしたが、恥ずかしがる姿もなく堂々とされていました。
メニューは米原で採れた食材をできるだけ使うようにしており、伊吹の山をイメージした料理になるようにと授業の中で試行を重ねたのだそう。
パイ生地が上手く膨らまないなどのアクシデントもあったそうですが、当日はしっかりと準備をしてイベントに望んだと話してくださいました。
また、長浜農業高校の皆さんが出店されているブースにもお邪魔しました。
お話を伺うと、こちらの高校も授業の一環として商品を考案したのだそう。
店頭には製菓パンやクッキー、いちごジャム、しそジュースなどが並んでおり、どれも低価格で購入することができました。
農業高校ということもあり、トマトやいちごは種から育てたものを使用し、瓶詰めやパッケージ制作まで全てを学生さんたちだけで担ったとのこと。
特に価格の部分は直接近隣のスーパーに出向き、市場価格の調査を行ったうえで決めたのだと教えていただきました。
学生が考えたとは思えないクオリティの商品ばかりで、購入したクッキーもとても美味しかったです。
ダンスパフォーマンスや盆踊りなど!ボリューム満点のステージイベントも開催
『LINK UP FESTA2022』では体験ブースやマルシェと同時に、イベントステージも開催されていました。
11時からプログラムが組まれ、伊香高校の書道部と筝曲部によるアート×音楽パフォーマンスや、木之元出身の世界的ダンサー・久保群青氏によるダンスパフォーマンスなど、単なる夏祭りでは見られないような参加者が集結。
長浜農業高校の軽音部による演奏も楽しめました。
特に見どころだったのは、伊香高校のパフォーマンスです。
大きくて重みのある筆を使ってダイナミックに描かれる文字パフォーマンスと、お琴による「さくらさくら」の演奏はとても一体感があり、目で見て耳で聞いて楽しめるステージとなっていました。
後に書道部の方に話を伺うと、今回のイベントに向けて練習をしたのは一度だけとのことで、筝曲部の奏でる音楽と一緒に合わせるのはぶっつけ本番だったそう。
「とても緊張したけど、成功してよかった」と胸をなで下ろす姿は青春そのもので、笑顔は輝いて見えました。
また、夜には会場の中心に設置されたやぐらを囲むように盆踊りが開催。
auのCMにもある「三太郎音頭」などで有名な鳳蝶美成氏が監修した『BON踊り』は大盛況に終わりました。
まとめ
2022年9月17日に行われた 『LINK UP FESTA2022』 は、活気あふれるイベントとなっていました。
湖北を盛り上げようと集まるショップや学生の方々はとても輝いており、まさに、夏を締めくくるにふさわしいイベントだったのではないでしょうか。
ぜひ今年に限らず、来年、再来年も開催をしてほしいですね。