京都・五条の町なかに佇む「茶寮 清水一芳園」。
1945年創業の茶専門問屋「清水一芳園」が手がける茶寮で、東山七条から五条へ移転し、新たなスタートを切りました。
京町家を改装した店内には、庭を望む畳敷きのカウンターがわずか10席。

今回は、こ/こと編集部がモデルのKANAさんと一緒に訪れ、秋におすすめの「焼き栗とパイの抹茶モンブラン」と抹茶をいただいてきました。

\Pick Up!レポート/
五条の京町家に誕生した10席の茶寮

お店があるのは、京都市下京区の万寿寺通沿い。
地下鉄烏丸線「五条駅」から歩いて約6分です。
暖簾をくぐって中へ入ると、街なかにいることを忘れてしまいそうな落ち着いた空間が広がります。

新しい店舗のコンセプトは、「香りと余白を味わう茶寮」。

旧店舗では宇治抹茶を使った甘味を中心に親しまれてきましたが、五条への移転を機に、茶問屋としてお茶そのものはもちろん、器や空間、庭の景色なども含めて楽しめる場所へと生まれ変わりました。

空間設計を手がけたのは、京都の名店「未在」をはじめ、数々の料理店や数寄屋空間を手がけてきた杉原明氏。

庭から差し込む光や木の質感が心地よく、10席というコンパクトな店内だからこそ、ゆっくりとお茶の時間を楽しめます。
約1mm!繊細な抹茶クリームをまとったモンブラン

今回のお目当ては、秋におすすめの「焼き栗とパイの抹茶モンブラン」(2,980円・税込/飲み物付き)。
運ばれてきた瞬間、思わず目を奪われる一皿です。

モンブランの表面を覆っているのは、国産栗と宇治抹茶を合わせたクリーム。
その細さは、なんと約1mm。
糸のように細いクリームが幾重にも重なり、見るからに繊細な仕上がりです。

スプーンを入れてみると、その中にはさらにいろいろな味と食感が。
抹茶餡を包んだ栗パイをはじめ、抹茶ティラミス、宇治抹茶のエスプーマ、クランブル、抹茶スポンジ、かのこ小豆などが重ねられています。
なめらかなクリームを味わったかと思えば、サクッとした食感が現れたり、ふわっと軽いエスプーマが加わったり。
ひと口ごとに印象が変わるので、「次は何が出てくるんだろう」と、スプーンを進めるのが楽しくなります。
栗の風味だけで押し切るモンブランではなく、宇治抹茶の香りや苦み、さまざまな食感を重ねた一皿。
茶問屋がつくるモンブランらしさを感じます。
後半は「濃茶」をかけて味変

さらに面白いのが、別添えになった濃茶。
まずはモンブランをそのまま楽しみ、途中から濃茶を少しずつかけていただきます。
濃茶を加えると、栗やクリームのまろやかな甘みの中から、抹茶の香りとほろ苦さがぐっと際立ちます。
一皿の途中で味の印象が変わるので、ボリュームのあるモンブランながら最後まで楽しめました。
見た目のインパクトだけでなく、食べ進め方まで考えられているのも印象的です。
モンブランの後は、一服の抹茶を

飲み物には、抹茶をいただきました。
清水一芳園は、1945年創業の茶専門問屋。
茶寮で使われている宇治抹茶も、伝統的な茶臼(石臼)で丁寧に挽かれたものです。一つの茶臼で挽ける量は、1日約500gほどなのだそう。

華やかなモンブランももちろんですが、ここに来たなら、お茶そのものもじっくり味わいたいところ。
甘味を楽しんだあとに抹茶をひと口いただくと、心地よい苦みで口の中がすっと整います。

モンブランを食べ、抹茶を飲み、ふと庭に目を向ける。
そんな何気ない時間まで含めて楽しめるのが、「茶寮 清水一芳園」の魅力なのかもしれません。
五条で、いつもより少し丁寧なお茶の時間を
東山七条から五条へ移転し、10席の茶寮として新たなスタートを切った「茶寮 清水一芳園」。
約1mmのクリームをまとった抹茶モンブランはもちろん、印象に残ったのは、その一皿をゆっくり味わえる空間でした。
京都でちょっと特別な甘味を楽しみたい日や、慌ただしい観光の途中でひと息つきたいときにも。
五条の京町家で、宇治抹茶と季節の甘味をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。
茶寮 清水一芳園の基本情報
| 住所 | 京都市下京区万寿寺通堺町東入堅田町567-1 Google Maps |
| アクセス | 地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩約6分 京阪「清水五条駅」から徒歩約9分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:30(最終入店16:30) |
| 定休日 | 火曜日 |
| 席数 | カウンター10席 |
| 電話 | 075-202-7964 |
| 予約 | 可 |
| 公式HP | https://ippoen.co.jp/cafe |
| 公式Instagram | @ippoen_since1945 |
※営業時間・定休日などは変更になる場合があります。最新情報は公式サイト・公式Instagramをご確認ください。




