お匙 京都に行ってきた|OSAJI京都店の甘酒スムージー・限定商品・調香体験を紹介

京都御所の南、堺町通に白い暖簾を掲げた一軒の京町家があります。

ここは、敏感肌ブランド「OSAJI(オサジ)」が手がける、ブランド初のグローバルコンセプトストア「お匙 京都(オサジ キョウト)」。

江戸時代に建てられ、かつて酒蔵として使われていた建物のなかに、OSAJIのプロダクトを試せるサロンをはじめ、甘酒を楽しめるバー、香りを調合するラボ、ギャラリーまでが共存しています。

今回、こ/こと編集部は、こ/ことモデルのmanamiさんと一緒に「お匙 京都」を訪ねました。

manamiさん
manamiさん

フリーランスモデルとして活動するmanamiさん

サロンモデルなど幅広く活躍中。

モードな雰囲気から透明感のあるキュートな笑顔まで、いろいろな表情を見せてくれます!

manamiさんSNS:Instagram

暖簾の向こうに残る、酒蔵の時間

丸太町通と御池通のあいだに広がる御所南。寺社や名所を巡る観光地というより、昔からの商いと日々の暮らしが隣り合うエリアです。

「お匙 京都」が入るのは、築100年を超える登録有形文化財の京町家。

引き戸を開けると、まず目に入るのは奥へと続く土間です。ひんやりとした石の感触を足元に感じながら進んでいくと、左手にはガラス戸越しにOSAJIの製品が並ぶサロン、その右手には畳の間が見えてきます。

さらに奥へ進むと、空間の印象が一変。

高い天井に太い梁。黒く焼けた板壁。そのなかに、明るい白木のカウンターがすっと伸びています。

ここが、甘酒を主役にした「Ferment Bar」。

長い年月を重ねてきた酒蔵の痕跡と、新しく設えられたカウンター。

その対比が不思議と馴染んで見えるのは、この場所に通底するテーマが「醸す」だからかもしれません。

かつて酒を醸していた場所で、いまは甘酒を味わい、香りをつくり、ものや人との出会いを育てていく。

建物そのものが、「お匙 京都」という店の考え方を伝えているようです。

Apothecary Salon|この場所で出会う、京都の香り

OSAJIのスキンケアやヘアケア、メイクアップアイテムを実際に手に取りながら選べる空間。

飴色の木の棚に、ボトルや小箱が整然と並びます。

町家にもともとあった造作が生かされているためか、いわゆる化粧品売り場とは少し違う雰囲気。

誰かの家に招かれ、棚に並ぶものをひとつずつ見せてもらっているような距離感があります。

ここでチェックしたいのが、「お匙 京都」限定のアイテム。

京都という土地や、この建物の佇まいから着想を得た「Kyoto〈キョウト〉」の香りを楽しめます。

  • オサジ オードトワレ Kyoto〈キョウト〉8mL ¥2,970(税込)
  • オサジ モイスチャーベール Kyoto〈キョウト〉 ¥1,760(税込)

京都を訪れた記憶を香りで持ち帰りたいときにも、自分へのちょっとしたお土産にもよさそうです。

Ferment Bar|100通り以上から選ぶ、今日の甘酒スムージー

今回のお目当てのひとつが、Ferment Barのシグネチャーメニュー「甘酒スムージー」です。

注文方法は少しユニーク。

まず、旬のフルーツをつかい季節によって変化する5種類の甘酒からベースをひとつ選び、続いて3種類の寒天からひとつ、さらに7種類のトッピング「ひとさじ」からひとつを選びます。

組み合わせは、全部で100通り以上。

甘酒(5種)
  • 01 カシス・ミックスベリー
  • 02 蜜柑・マンゴー・山椒
  • 03 パイナップル・パッションフルーツ・ココナッツミルク
  • 04 林檎・フランボワーズ・ビーツ
  • 05 キウイ・ライム・バジル
寒天(1種選択)

黒米甘酒/豆乳バニラ/ハニージンジャーレモン

ひとさじ(1種選択)

胡麻/アーモンド/ドライあんず/クコの実/チアシード/陳皮/スピルリナ

ベースになるのは、京都産のお米と、店の中庭に湧く「桃の井」の水で仕込んだ、お砂糖不使用の生甘酒。

そこへ果物や野菜、ハーブなどを組み合わせています。

メニューに添えられているのは、「あなたの今日の1杯を」という言葉。

英語では、“A prescription for your daily well-being.”

「日々の健やかさのための処方」といった意味です。

そもそも「お匙」という店名は、江戸時代、薬を調合する医師を「お匙」と呼んだことに由来するそう。

たくさんの選択肢のなかから、その日の気分に合わせて自分の一杯を組み立てていく体験にも、“処方”という発想が重なります。

カウンターには、素材の入ったガラス瓶がずらり。

注文を終えたあとは、選んだ材料が目の前で一杯のスムージーになっていく様子を眺めます。

完成を待つ時間まで、ちょっと楽しい。

蜜柑・マンゴー・山椒 × 黒米甘酒 × ドライあんず

編集部が選んだ一杯目は、「蜜柑・マンゴー・山椒」の甘酒に、黒米甘酒の寒天とドライあんずを合わせた組み合わせです。

ひと口飲んでみると、甘酒らしいやわらかな甘みのなかに、蜜柑とマンゴーの瑞々しい果実感。

想像していたよりも軽やかです。

そして印象に残ったのが、山椒。

口に含んだ瞬間にほんのり香り、果実の甘みが広がったあと、飲み終わりにもう一度ふわりと戻ってきます。

辛さが前に出るのではなく、香りが全体を引き締めているような感覚。

「甘酒に山椒って、こんなに合うんだ」

思わず顔を見合わせました。

グラスの途中には、紫色の黒米甘酒寒天。層になった見た目もきれいです。

ストローは、サトウキビの搾りかすを原料とした太めのバガスストロー。

寒天まで一緒に吸い上げられるので、飲むたびに食感が変わるのもおもしろいところです。

もちろん、甘酒はノンアルコールです。

キウイ・ライム・バジル × ハニージンジャーレモン × スピルリナ

もう一杯は、「キウイ・ライム・バジル」にハニージンジャーレモンの寒天、スピルリナを合わせました。

先ほどの一杯と並べると、鮮やかなオレンジとグリーン。同じ甘酒スムージーでも、選ぶ組み合わせによって見た目からまったく違います。

こちらはライムの酸味とバジルの香りが爽やか。

スピルリナ特有の風味が後味にほんのり残りますが、青々しさが強すぎることはなく、全体としてはすっきりした印象です。

ハニージンジャーレモンの寒天を吸い込むと、そこにやわらかな甘みと生姜のニュアンスが加わります。

manamiさんのお気に入りは、1杯目の「蜜柑・マンゴー・山椒」。

「山椒がちゃんといるのに、飲みやすい」と、何度も口に運んでいました。

105通りもあるとなると、次は違う組み合わせを試したくなります。

席の後ろにある棚には、OSAJIブランドディレクター 茂田正和氏によって選ばれた、建築やデザインにまつわる本。

高い天井を見上げたり、本を手に取ったりしながら過ごしていると、せっかくの一杯を飲み終えてしまうのが、少し惜しく感じられます。

中庭に湧く「桃の井」

建物のさらに奥へ進むと、小さな中庭に出ます。

ここにあるのが、「桃の井」。

Ferment Barの甘酒にも、この井戸から汲み上げた水が使われています。

竹を伝って流れ落ちる水。石の上を流れていく細い水音。

通りから引き戸を一枚くぐっただけなのに、外を歩いていたときとは時間の流れまで違うように感じます。

この場所がかつて酒蔵だったことを思えば、酒造りにとって欠かせない水が、今もここに湧き続けていることにも不思議なつながりを感じます。

Scent Lab|「自分が心地いい」と思う香りを探す

写真提供:OSAJI

もうひとつ気になっていたのが、「Scent Lab」です。

ここでは、ホームフレグランス調香専門店「kako(家香)」による、「お匙 京都」限定の調香体験が行われています。

用意された香原料をひとつずつ確かめながら、自分が心地よいと感じるものを選び、ブレンド。最後は、その香りを使ってオリジナルの線香をつくります。

興味深いのは、最初から「完成形」が決められていないこと。

写真提供:OSAJI

何かのお手本に近づけるのではなく、香りを試しながら「自分はこれが好き」「これは少し違う」と感覚を確かめていく。そのプロセスそのものが、体験になっています。

誰かにとっての“いい香り”ではなく、自分にとって心地よい香りを見つける。

できあがった線香を家で焚けば、京都で過ごした時間まで一緒に思い出せそうです。

  • 料金:調香体験 ¥3,300+線香(約10cm・25本程度)¥2,200=計¥5,500(税込)
  • 所要時間:調香 約60分+制作 約30分
  • 時間制・予約制

今回は時間の都合で体験できませんでしたが、次に訪れるなら、ぜひ予約して参加してみたいところです。

店舗情報

店舗名お匙 京都(オサジ キョウト)
住所〒604-0811
京都府京都市中京区堺町通二条上る亀屋町172
アクセス地下鉄烏丸線「丸太町駅」より徒歩6分
京都市営バス50系統「烏丸丸太町」より徒歩6分
TEL080-6670-6143
営業時間10:00〜18:00(飲食L.O. 17:30)
定休日月曜日(祝日の場合は翌平日)
公式サイトhttps://osaji.net/pages/kyoto
Instagram@osaji_kyoto
調香体験予約https://osajikyoto.stores.jp/reserve/osajikyoto