京都の街を舞台に、歴史ある近代建築や普段は公開されない名建築を巡る「2025年京都モダン建築祭」。
2025年は11月1日(土)から9日(日)まで開催され、過去最多となる126件の建築が参加します。
市内12エリアに広がる多彩な建物を巡りながら、建築と文化の奥深さに触れられる特別な機会です。
京都モダン建築祭とは
「2025年京都モダン建築祭」は、京都モダン建築祭実行委員会(京都市、公益社団法人京都市観光協会、一般財団法人京都ユースホステル協会、まいまい京都)が主催、京都市が共催しています。
京都に現存する近代建築を広く公開し、市民や観光客が気軽に見学できるように企画されています。
第4回目となる今回は、例年を大きく上回る規模での開催。
街全体を回遊するように建物を巡れるのが魅力です。
2025年京都モダン建築祭 開催概要
イベント名 | 2025年京都モダン建築祭 |
開催日程 | 2025年11月1日(土)〜9日(日) |
公開件数 | 総参加126件(パスポート公開56件+ガイドツアー+特別イベントほか) |
主催 | 京都モダン建築祭実行委員会 |
チケット | https://kyoto.kenchikusai.jp/passport/ |
公式サイト | https://kyoto.kenchikusai.jp/ |
https://www.instagram.com/kenchikusai/ |
市内の各エリアごとに公開日程が分かれており、参加者はパスポートを提示して複数の建物を見学可能。
さらに、専門家によるガイドや特別解説付きツアーも用意されており、より深く学べる内容になっています。
特別プログラムも充実
今年は例年以上に特別企画が多彩。
琵琶湖疏水関連の施設をめぐる記念事業や、世界文化遺産・武徳殿での音楽イベント、夜間公開など、普段は体験できない貴重なプログラムが揃います。
また、建築祭に合わせた特典も多数。
飲食店や書店と連携した割引やプレゼント企画も予定されています。
建築だけでなく、街歩きや食事も楽しみのひとつになりそうです。
チケット情報
早割期間 | 8月8日(金)〜10月27日(月)10:00 |
通常販売 | 10月27日(月)10:00〜11月9日(日) |
料金(税込) | ●U29(29歳以下):早割1,800円/通常2,000円 ●一般(前期または後期パスポート):早割2,800円/通常3,000円 ●通期パスポート:早割4,800円/通常5,000円 |
さらに、京都市交通局との連携で「地下鉄1日券付きパスポート」も限定販売。
移動手段と入場券がセットになり、缶バッジ特典もついています。
建築と街の移動をセットで楽しめる便利な仕組みです。
2025年新規参加建築の建物にも注目
2025年は新規参加建築となる建築も登場。
旧村井銀行七条支店や日本キリスト教団京北教会、京都市学校歴史博物館(元開智小学校)など、市民に親しまれた場所から隠れた名建築まで幅広いラインナップです。
普段は足を踏み入れられない空間を体験できるのも大きな魅力。
建築好きはもちろん、学生や観光客にとっても貴重な発見の場になりそうです。
実際に見られる建物5選
1. 京都府庁旧本館

明治37年竣工、ルネサンス様式を基調とした京都を代表する近代建築。

レンガと白漆喰のコントラストが美しく、国の重要文化財にも指定されています。
館内の吹き抜けや階段室など、明治期のモダンな意匠が今も色濃く残ります。
2. 国立京都国際会館

近代建築の巨匠・大谷幸夫による設計。

独特の幾何学的な外観が印象的で、国際会議の舞台としても世界に知られる存在です。
通常は入れないエリアを見学できるチャンス。
3.祇園甲部歌舞練場

花街・祇園の象徴として知られる伝統の劇場建築。

長年にわたり舞妓や芸妓の芸を磨く場であり、京都の芸能文化を支えてきました。
改修を経て再び公開される姿は必見です。
4. 茂庵(もあん)

吉田山の森の中にひっそりと佇む隠れ家茶室。
大正期に建てられ、自然と一体化した独特の空気感が魅力です。非日常へと誘う建物。
5. 堀川団地

戦後の住宅不足を背景に建てられた集合住宅。
昭和の暮らしを色濃く残しつつ、現代的なリノベーションや店舗活用が進む団地です。京都の生活史を感じられる貴重な建築。
まとめ
「2025年京都モダン建築祭」は、建築ファンにとっても、京都を新しい視点で楽しみたい方にとっても必見のイベント。
歴史ある建物と街並みを舞台に、学びと出会いが広がる9日間です。
チケットはすでに販売が始まっているので、秋の京都旅行の予定に組み込むのもおすすめ。
特別な建築体験を求めて、ぜひ足を運んでみてください。
\パスポートは早期購入がおすすめ!/