こんにちは。
こ/こと編集部です。
滋賀の旅のはじまりや終わりに、地元の魅力をぎゅっと味わえる場所があったら――。
そんな思いに応えるように、2025年11月、大津駅に直結した複合施設「THE CALENDAR」1階に、新たなスポット「BIWAKO TOURISM(ビワコツーリズム)」がオープンしました。
日本酒バルとセレクトショップが融合した空間で、地元の“うまいもん”を気軽に体験できるこの場所。
今回は、こ/こと編集部で、現地を訪れ、実際に地酒と料理を味わってきました。
BIWAKO TOURISMとは?

2025年11月末、JR大津駅直結の複合施設「THE CALENDAR」内に誕生した地酒バル&セレクトショップ。
滋賀県内約30の酒蔵から選ばれた日本酒を、おちょこ1杯から気軽に楽しめる立ち飲みスタイルが特徴です。

コイン式の酒サーバーが並び、近江しゃも、鮒ずし、赤こんにゃく地元食材を使ったおつまみとのペアリングも楽しめます。

信楽焼の器や滋賀の特産品をそろえたセレクトコーナーでお土産が選べたり、旅人に便利な荷物預かりサービスも併設されており、大津駅前の新たな“滋賀体験スポット”としてスタートしました。
BIWAKO TOURISM 基本情報
| 店名 | BIWAKO TOURISM(ビワコツーリズム) |
| 所在地 | 滋賀県大津市春日町1-3 ビエラ大津 THE CALENDAR内 |
| アクセス | JR大津駅直結(北口から徒歩約30秒) |
| 営業時間 | 10:00〜22:30(飲食提供は11:00〜L.O.22:00) |
| 定休日 | 無休 |
| 荷物預かり | 10:00〜22:00(手荷物500円/スーツケース800円〜) |
| 公式HP | https://the-calendar.jp |
地酒を“ちょこっと”楽しむ、新しい日本酒体験

店内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、カウンターにずらりと並ぶ地酒サーバー。
滋賀県内の約30蔵の銘柄の中から、常時16種類以上の日本酒がラインナップされていて、どれも“おちょこ1杯”から気軽に試せるスタイルです。

この日は、「日本酒3種飲み比べセット(1,000円)」を注文。

信楽焼や、唐橋焼といった、地元琵琶湖が連想するブルーのおちょこを選び、自分でサーバーから注ぐという体験は、まるで“日本酒のテーマパーク”に来たかのよう。
選んだのは、
- 金亀 うちのみ純米吟醸
- 多賀しぼりたて
- 七本槍 渡船77
飲み比べることで、味わいや余韻の違いがより鮮明に感じられ、それぞれの個性が際立ちます。

おちょこ1杯のサイズ感もちょうどよく、「もう1杯だけ…」とつい手が伸びてしまいそうに。
近江しゃも出汁が香る、滋賀食材の“おでん”

お酒に合わせて注文したのは、「近江しゃも出汁のおでん・4種盛り(850円)」。
※盛り合わせ内容は日替わりで、お選びいただけません
器を覗くと、牛すじ・大根・玉子・赤こんにゃくといった定番の具材が並びますが、ひとくち食べて驚きました。
出汁がとにかく香り高い。

近江しゃもの旨みがじんわりと染み出していて、口に入れるたびに滋賀の豊かさを感じられます。
滋賀名産の赤こんにゃくも食べ応えあり、玉子は黄身までじんわり出汁が沁みていて、どの具材も主役級の仕上がり。
シンプルでありながら、滋賀の豊かな食材を感じさせてくれる、そんな一皿でした。
郷土を味わう“発酵のペアリング”

滋賀といえば「鮒ずし」。
とはいえ、食べ慣れていない人には少しハードルが高いイメージもあるかもしれません。
そんな中でいただいたのが、「阪本屋の鮒ずし(2切れ/650円)」。
薄切りで提供される鮒ずしはクセが強すぎず、ほどよい酸味と発酵香。
「飯(いい)」と呼ばれる、鮒と一緒に発酵するお米も盛り付けてくれています。
「飯」は塩味、酸味のバランスがよく、日本酒が進みに進みます!
日本酒との相性は言わずもがなで、飲み比べたお酒の中でも、酸の効いたタイプとのペアリングが特に秀逸でした。

さらに印象的だったのが、「星さんちのてづくりもろみ納豆ピーマン添え(380円)」。

納豆というより、“なめ味噌”のようなコクと甘みがあり、そこにピーマンのシャキシャキ感とほろ苦さが加わって、一気に大人の味わいに。
地酒とともに楽しむと、味わいの輪郭がより立体的になり、滋賀の発酵文化の奥深さを実感できます。
旅のはじまりにも、締めくくりにも立ち寄りたい場所

「BIWAKO TOURISM」は、観光客だけでなく、地元の人がふらりと立ち寄る“駅前の立ち飲みバル”としても機能しています。

さらに、店内には滋賀の特産品を集めたセレクトショップも併設されていて、信楽焼の器や郷土食、おみやげにもぴったりな加工食品や地酒がずらり。

また、荷物預かりサービス(500円〜)もあるため、旅の途中に手ぶらで立ち寄ることもできます。
おわりに
滋賀の風土が育んだ酒と食、それを楽しむための器や文化。
それらすべてに“ちょこっとずつ”出会える「BIWAKO TOURISM」は、大津駅直結という抜群の立地も含めて、“滋賀の玄関口”にふさわしい場所でした。
旅のスタート前に、少しだけ気分を高めて。
あるいは、旅の締めくくりに、静かに余韻を楽しんで。
あなたの滋賀旅に、こんな一杯を添えてみてはいかがでしょうか。



